三重で確かなFA技術を提供。生産現場を“知りつくす”シリックス。


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PLCを用いたMTシステム(MT法)の検証を行いました。2021.03.15
経緯はある案件で回転刃物を扱う切削装置にて使用日数で交換を行っており、刃具も安価なものではないため、適切な交換時期がわかるシステムがあれば、導入したいというお客様からの要望でした。
回転刃具診断システムを提案したいと考え調査しました。その結果、キーエンスのMT法を用いた
IoTパッケージを活用すれば、我々の得意分野であるPLCをつかって診断システムの提案が可能と判断し検証をしました。

MTシステム(MT法)とは
MT(マハラノビス・タグチ)システムは多変量解析に品質工学の理論を融合させた手法群の総称です。
品質工学会でいくつもの手法が提案され、現在も発展を続けています。 中でも「MT法」(マハラノビス・タグチ法)」と「T法(タグチ法)」が特に活用され、実績をあげています。
・複数の入力信号(温度、圧力、流量、振動etc)の正常値の集まりを単位空間と呼ぶ
・単位空間から距離をMD値(マハラノビス距離)と呼ぶ
・MD値が大きいもの(単位空間からマハラノビス距離が遠い)を異常とする

1.MTシステム(MT法)を取りれた計測システムの構築

2.センサー計測システムの評価、検証手法の確立


正常確認


異常確認

3.データ活用手段の検討
①計測データの保存
計測データを下記の仕組みでPLCのCPUに負荷をかけずにEthernetユニットの機能を使ってCPUメモリ上に
CSVファイルを作成しました。

②計測データの蓄積
下記の構成で①と同様にEthernetユニットのユニットプログラムを用いることでCPUに負荷をかけることなく、FTPサーバにCSVファイルを転送する事ができました。

③計測データの可視化
計測データをファイルでみても数値の羅列で直観的には分かりにくいので無償で使えるPython+matplotlibを
用いて3Dグラフで表示する事ができました。